log-2021

大学院生 → 新卒IT の徒然日記

07.24

筆者がツイッターを始めたのは高1の頃。高2の頃にアカウントをわけるという概念を覚え、リア友用アカウントと趣味用アカウントを分離した。

趣味用アカウントは、本当に顔も名前も知らない人たちばかりだったが、みなが好き勝手につぶやき、良いと思ったつぶやきにファボをつけるというそれは穏やかな世界だった。当時はよるほーとかほかてらーといったネットスラングのようなものがあり、そうしたものを介して初対面のユーザーでも気軽に絡めるような雰囲気があった。最近はウケや炎上・金儲けを狙った鼻につくツイートが増え、FF外から失礼しますなどという意味不明な挨拶まででてきたことを思うと、複雑な思いは否めない。

ちょっと話がずれてしまったが、その頃につながりを持ち、以降ちょくちょくとやりとりをしていたフォロワーがいた。彼は地理や道路といったジャンルに詳しく、いつも私好みのおもしろい発信をしてくれていた。同い年ということで、受験や就活といったライフイベントが重なることもあり、趣味以外でも色々な話をした。喋りも上手く、コロナで外出自粛が要請された時期には、彼がやっているツイキャスをきいて寂しさを紛らわせたりした。誰に対してもフレンドリーに接してくれる彼の周りには自然と人が集まり、あらたな交流を生んでくれた。

筆者が就職で上京した折、知り合って約8年越しに初めて会うことになった。よく知っているとはいえ、ネットで知り合った人と会うのが初めてだった私は、多少緊張しながら待ち合わせ場所でソワソワとしていた。そんな私の前に現れた彼は、ネットでの振る舞いとなんら違いのない優しくあたたかな男だった。まるで初めて会ったとは思えないような距離感で、楽しくお酒を飲んだ。お互い東京に出てきたことだし、また飲もう!と約束してその日は別れた。

今日、いつものようにツイッターを開くと、そこに彼の楽しげな文章はなかった。かわりにあったのは、ご家族の方によるつぶやき。彼は交通事故で亡くなっていた。あまりにも突然で、あまりにも早すぎる死。スマホを握り、しばらく茫然自失とした。ほんの3日前に私のとりとめもないつぶやきにいいねをくれたのが最後の交流になってしまった。

正直、まだ心の整理がついておらず、うまく言葉を選ぶことができないが、彼にはとにかく心からの感謝を伝えたい。本当に楽しい時間を作ってくれた。どうかどうか安らかに。またいつか、楽しい話を聞かせてほしい。